UC San Diego での実習を考えている後輩のみなさんへ
こんにちは。UC San Diego の Pulmonary Critical Care でのローテーションの7週目が始まったところです。
えーこが Harvard についてのアドバイスを書いていたので、UCSD についても臨床実習を考えている人たちが何か参考にできることを書ければと思います。
Pulmonary Critical Care
- ICU
- Interventional Pulmonology
- Lung Transplant
- Pulmonary Consult
- Cystic Fibrosis
- Sleep Medicine
以上のような Division に分かれています。単純に呼吸器内科と集中治療というわけではありません。私たちはこれまで(7週目現在)Sleep Medicine 以外のチームに参加してきました。ここは詳し目に書きます!
ICU
ここでは集中治療を要する患者をたくさん見ることができます。主な疾患は肺炎、COPD増悪、心不全、、その他様々な炎症(膵炎、骨髄炎、など)、とこれらに次ぐ敗血症などの内科的に集中治療を要するものを扱います(外傷は Trauma Surgery や Surgical ICU で扱います)。
日本の集中治療と同じで呼吸・血行動態・体液バランス・血液・消化管・神経・内分泌(血糖や甲状腺ホルモン)・栄養状態・・・・など体系的(systematic)に評価していくので、内科的な疾患を病態生理学の観点から幅広く理解しておくことが重要だと改めて思いました。
Interventional Pulmonology
ほぼ気管支鏡(=bronchoscopy)の手技ばかりです(気管支を見飽きるほどに…)。ただ気管支鏡にもたくさんの種類があります。馴染みのある BAL や気管組織の生検、気管支の中にエコープロブを入れてエコーガイド下で気管支の外に分布しているリンパ節の生検、狭小化した気管をバルーンで開大、難治性気胸に対してブラの位置を評価してそこに分布する気管支内に一方向性の弁を挿入する処置、など多数の気管支鏡を見ることができました。私はたまたま珍しい症例の多い週に恵まれたらしいですが!その他には胸水のドレナージ、緊張性気胸に chest tube を挿入するなどの手技も多々見られます。当然ですが学生が実際に手技をやることはできないので、見てるだけなのはちょっともどかしいです…。自分がやるときは何に注意してやればいいか、などをイメージしながら見学していました。
Lung Transplant
肺移植に必要な事前評価、移植前後のICU管理を行う division です。実際に移植手術を行うのは Cardiothoracic Surgery !連絡をとれば見学できます(私たちは夜10時から翌朝7時までの手術を見学しました笑)。移植は医科歯科では見られないので、移植医療を知るいい機会です!ステロイドや免疫抑制剤を必ず使用するので、それらの扱い方や注意点を勉強できます。
Pulmonary Consult
入院患者の呼吸器内科へのコンサル。
Cystic Fibrosis
日本では嚢胞性肺線維症の患者はほとんどいませんが、アメリカでは一定の患者数がいます(それでも稀な疾患ですが)。かなりの研究費がかけられて CF の研究がされているらしく、このように CF というひとつのチームが組まれているほど。
えーこが Harvard についてのアドバイスを書いていたので、UCSD についても臨床実習を考えている人たちが何か参考にできることを書ければと思います。
- 実習内容
Pulmonary Critical Care
- ICU
- Interventional Pulmonology
- Lung Transplant
- Pulmonary Consult
- Cystic Fibrosis
- Sleep Medicine
以上のような Division に分かれています。単純に呼吸器内科と集中治療というわけではありません。私たちはこれまで(7週目現在)Sleep Medicine 以外のチームに参加してきました。ここは詳し目に書きます!
ICU
ここでは集中治療を要する患者をたくさん見ることができます。主な疾患は肺炎、COPD増悪、心不全、、その他様々な炎症(膵炎、骨髄炎、など)、とこれらに次ぐ敗血症などの内科的に集中治療を要するものを扱います(外傷は Trauma Surgery や Surgical ICU で扱います)。
日本の集中治療と同じで呼吸・血行動態・体液バランス・血液・消化管・神経・内分泌(血糖や甲状腺ホルモン)・栄養状態・・・・など体系的(systematic)に評価していくので、内科的な疾患を病態生理学の観点から幅広く理解しておくことが重要だと改めて思いました。
Interventional Pulmonology
ほぼ気管支鏡(=bronchoscopy)の手技ばかりです(気管支を見飽きるほどに…)。ただ気管支鏡にもたくさんの種類があります。馴染みのある BAL や気管組織の生検、気管支の中にエコープロブを入れてエコーガイド下で気管支の外に分布しているリンパ節の生検、狭小化した気管をバルーンで開大、難治性気胸に対してブラの位置を評価してそこに分布する気管支内に一方向性の弁を挿入する処置、など多数の気管支鏡を見ることができました。私はたまたま珍しい症例の多い週に恵まれたらしいですが!その他には胸水のドレナージ、緊張性気胸に chest tube を挿入するなどの手技も多々見られます。当然ですが学生が実際に手技をやることはできないので、見てるだけなのはちょっともどかしいです…。自分がやるときは何に注意してやればいいか、などをイメージしながら見学していました。
Lung Transplant
肺移植に必要な事前評価、移植前後のICU管理を行う division です。実際に移植手術を行うのは Cardiothoracic Surgery !連絡をとれば見学できます(私たちは夜10時から翌朝7時までの手術を見学しました笑)。移植は医科歯科では見られないので、移植医療を知るいい機会です!ステロイドや免疫抑制剤を必ず使用するので、それらの扱い方や注意点を勉強できます。
Pulmonary Consult
入院患者の呼吸器内科へのコンサル。
Cystic Fibrosis
日本では嚢胞性肺線維症の患者はほとんどいませんが、アメリカでは一定の患者数がいます(それでも稀な疾患ですが)。かなりの研究費がかけられて CF の研究がされているらしく、このように CF というひとつのチームが組まれているほど。
- 先生たち
ほぼ毎週、各ローテのチーム編成が変わりますが、同じ科なのでカンファや Physician's workroom などで fellow や attending と再会することが多く、仲良くなれます。優しいだけでなく、経歴がものすごかったり、教育熱心な先生たちが多いです。そういう先生が attending の週に当たったらしっかり自分からコミュニケーションを取りに行くことが大事です。将来呼吸器内科やICUに進みたいと考えていればここでいいネットワークを築けます。
- 英語
以下帰国子女目線ですがご容赦ください。
1、回診ではみんな早口で聞き取るので精一杯っていうのが多いです…(早く回診を終わらせたい一心なのでしょうか)。1、2週間で慣れます!
2、ただの勉強不足だったのですが、解剖学名・疾患名・薬剤名、これらは知ってないと何言ってるのか全然わからないので、きちんとおさらいしておくのをオススメします。
なのでえーこも言っているように英語での診察は FOCUS できちんと勉強するのがベストです!英語を話すことにじっくり慣れていきましょう。単語とか病態生理学は USMLE のテキストとかで確認するのも良いですね。
以上まとめると、UCSDでは:
・呼吸器を主体に、ICU管理や手技や移植まで幅広く学ぶ・見学できる
・Pulmonary Critical Care 領域の inspiring な先生たちに出会える
・英語は FOCUS とmedical term を!
・San Diego が和やかで暖かくて住みたくなる
5年生の皆さんの応募の参考になるといいです。質問あれば水越か渡部に聞いてください!
こぺぞー
1、回診ではみんな早口で聞き取るので精一杯っていうのが多いです…(早く回診を終わらせたい一心なのでしょうか)。1、2週間で慣れます!
2、ただの勉強不足だったのですが、解剖学名・疾患名・薬剤名、これらは知ってないと何言ってるのか全然わからないので、きちんとおさらいしておくのをオススメします。
なのでえーこも言っているように英語での診察は FOCUS できちんと勉強するのがベストです!英語を話すことにじっくり慣れていきましょう。単語とか病態生理学は USMLE のテキストとかで確認するのも良いですね。
以上まとめると、UCSDでは:
・呼吸器を主体に、ICU管理や手技や移植まで幅広く学ぶ・見学できる
・Pulmonary Critical Care 領域の inspiring な先生たちに出会える
・英語は FOCUS とmedical term を!
・San Diego が和やかで暖かくて住みたくなる
5年生の皆さんの応募の参考になるといいです。質問あれば水越か渡部に聞いてください!
Protein bar!! 3ダースも買ってしまった |
こぺぞー
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