Massachusetts General Hospital, Pediatric Nephrology

みなさんこんにちは、HMS派遣生のきむです。
2ヶ月の滞在のうち4月はMGHのPediatric Nephrology、つまり小児腎臓の分野で実習しています。Pediatric Nephrologyは、MGHの小児科に属する医師5人程度の小規模な科です。診療内容は外来と入院患者のコンサルトが中心で、私も主に外来専門の建物で実習をしています。
外来の入り口


1日の流れを簡単にご紹介します。

7:40 出発

8:00 Morning Conference
朝は8時から何かしらのカンファレンスがあります。Pediatric Nephrologyのみで行うミーティングもあれば、小児科全体で集まる講演会まで、議題も形式も様々です。

9:00-10:00 コンサルト患者の回診
カンファが終わるとAttending(指導医)とコンサルト患者の回診に行きます。他科で入院している小児患者で、腎臓・電解質に何かしらの問題が見られると小児腎臓がコンサルトされます。「急にクレアチニンとカリウムが上がった入院患者について、腎機能の精査お願いします」みたいな。Attendingはどうやら電解質を診るのが楽しくて仕方がないらしく、ぴょんぴょん跳ねながら回診しています(笑)

10:00-12:00 外来
外来ではAttendingと一緒に患者を診察します。医療面接と身体診察の練習のためと、初診の患者は基本的に一人で診察させてくれるようになりました。患者さんと親御さんから問診をし、血圧計測や聴診したのち、隣の部屋のAttendingに報告しに行きます。一通り聞いて「じゃあ、何を鑑別してどうフォローアップする?」と聞かれてうっ…と答えにつまると図や顕微鏡を使いながら丁寧に教えてくれます。
患者さんも基本的に学生にフレンドリーに接してくれます。問診でがちがちに緊張している私に”Don't be nervous!"と声をかけてくれる患者さんもいて、優しさが心に沁みました…。
外来の部屋、こういう部屋が20部屋くらい並んでます


12:00-13:00 Noon Conference
お昼は主に小児科のResident(研修医)が開いているカンファレンスに参加します(昼食が無料でついてきます)内容は小児科に関する様々なトピックで、症例検討から小児の社会的問題まで幅広く取り扱います。

14:00-17:00 外来
午後もまた外来です。英語での医療面接については本当に事前準備のFOCUSが活きていることを実感します。また、MGHは大病院ということもあって多様な疾患の患者さんが来ます。ループス腎炎や腎移植後のフォローなど、医科歯科での実習では見られなかった疾患の患者さんを診ることができ、とても勉強になります。

17:15 帰宅

全体的な印象としては、こじんまりしている分アットホームな科です。指導医はいつも気にかけてくれて質問・疑問に丁寧に答えてくれます。ただ小さい科なので他にまわっている学生、研修医がおらず、交流の機会が少ないのが残念です。

また残りの2週間で興味深いこと見つけて書こうと思います、それでは!
ボストンでも少し遅れて桜咲いてます





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