留学と家探し


こんにちは。4月にMGHの心臓血管外科麻酔にて実習させていただきました。
実習内容は2015年度のブログにとてもとても詳細に記載されておりますのでそのリンクを貼っておきます。
実際にまわって気付いた変更点と言えば、3日間だけ心臓血管外科術後ICUで過ごすことと、1日だけcall day(当直日)が設定されていることくらいでしょうか。22時には帰してくれるので厳密には当直じゃないのかもしれませんが。

ハイパー寄りの科で、HMS生にあまり人気がなさそうなので希望すれば結構通ると思います。麻酔科または心臓血管外科に興味がある方にはおすすめです。補助人工心臓やTAVRがたくさん、後は運が良ければ心臓移植や肺移植も見ることができます。


他に書くことも思いつかないので、今回の留学準備で一番苦労した家探しについて記録しておきます。全般的なことを書いてからボストンでの家探しについて書きます。

<本年度のみんなの家探し方法>
ANU→病院に近い寮を斡旋してもらえる(寮費:9万円弱/)
・タイ→Airbnb, 友人の家
VanderbiltRotating Room(2/2)
UCSDUCSDから紹介された掲示板https://san-diego.homestaybay.com/en 
HMS→エイブルボストン(2/7)Rotating Room(4/7)、知人の家 (1/7)

協定校のANU派遣だけは探さなくていいです。それ以外は自分で探すことになります。
UCSDの掲示板は使い方が分からないのでUCSDの方に聞いてください。

アメリカ勢に関しては、自分含め本年度はRotating Room( http://rotatingroom.com/ )が最も活用されていたようです。簡単に言うと医学生、医師、研究者専用のお部屋探しサイトです。

<Rotating Room利用方法>
“I need a room”選択
②実習先の大学(e.g., HMS, Vanderbilt University)、附属病院 (e.g., MGH, BWH) を選択
③地図上の位置と条件(入居期間、家賃、roommateの存在等)から希望を絞り、選択
④詳細確認後に、氏名、Email(ac.jpのものを使用)、入居/退居希望日と自己紹介含むメッセージを書いて送る。








⑤大家さんから連絡が来るのをひたすら待つ。来たらメールで詳しい条件の交渉など。

何件でも並行してInquiry Formを送るのがいいと思います。返信遅い人は本当に遅い。
⑤は大事です。当初掲載されていたサイト上の記録をとり、メールのやり取りでも家賃、支払い方法や家のルール等にしっかり言及しましょう。契約書まで行けば完璧ですが…自分はやり取りの中で家主が信頼できそうだと判断し作りませんでした。

そもそもここで貸し出されているお部屋は大多数が又貸し(sublet)みたいな感じです。対象を医師やら医学生やらに絞ることで、ちゃんとした不動産賃貸サービスで存在する敷金・礼金、契約書などの縛りを課さず、相互信頼の上に成り立たせている側面があります。問題が起きてもRotating Roomが責任を取ってくれることはないでしょう。
Rotating Room のサイトのtermsから抜粋(http://rotatingroom.com/terms.php)
       Any arrangements among property owners and/or roommates are made independently of RotatingRoom.com. Neither RotatingRoom.com nor the author is responsible for disagreements or misunderstandings that may occur between the property owner(s) and tenant(s), or between roommates, or if any party defaults or disagrees with another.



さて次はボストン留学に限定した話になります。
HMS留学で特に困るのが、①「どの病院で実習するのか判明するのが実習開始1か月前」②地価が高いの2点です。

まず①について、大抵MGHLongwoodになりますが、4月のリンダのようにSpaulding Rehabilitation Hospitalという少し離れた場所になることもあります。診療科の希望順位を記入する段階では病院群の位置なんて気にも留めていませんでした…。実習先が判明しないうちはどちらかに極端に近い家を探す、というのがやりにくいです。いい中間地点を探すとしたらBack Bayか、チャールズ川対岸のCambridgeになるのでしょうが、前者は高くて後者はやや治安が悪い地域があるのと存外アクセスが悪い(私見)のが嬉しくないです。

②地価について、ボストンは全米でもかなり上位(多分3)に入ります。特に金融街や州会議事堂が近くにあるMGH周辺はとても高い。Longwood方面はもう少し安いですが、近くを通るHuntington Avenue以南、orange line沿いはやや治安が悪くなります。Roxbury, Dorchester, Jamaica Plainあたりは結構悪い気がします。一度間違えてDudley Squareの方に行ってしまったときは、バス停でシャーマン風の中年女性がヤツデを束ねたようなものを振り回して奇声を発していて引きました。二度と行かない。

Longwoodよりさらに西、BrooklineNewton(閑静な住宅街)に行けば治安も地価も落ち着きますが、万が一実習先がMGHの外科にでもなった場合が悲惨です。そちらに住むならせめてGreen line沿いの駅近物件を確保するしかないと思います。交通機関として信頼できるのはバスより断然地下鉄(MBTA)です。

<ボストンの治安>
地下鉄で言うとざっくりGreen line 沿い→◎、Red line→△~〇、Orange line→×という感じです。Rotating Roomなら家主、エイブルボストンなら担当者に、気になる物件周囲の治安を聞くのがいいと思います。
ここのサイト(https://www.neighborhoodscout.com/ma/boston/crime)も参考になります。Zip code、地区名等を入力しCrime dataのマップを選択すれば大体の治安が分かります。

その他
Rotating Room以外はあまり詳しく触れる気がないのですが一応。
・エイブルボストン→
(良い)日本語対応、家主との間に入って契約書など用意してくれる。
(悪い)1人向けの物件が少ない、手数料高め、反応が遅め(短期契約だからしょうがない)、交渉していても直前で無理ですと言われることがある、等。
今年利用した2人はシェアハウスという形で、物件の選択肢がまだ多めだったのかと思います。ほかの日本人向けサービスにリダックボストンがありますが、短期契約には対応していないとのことで使えないです。
Craigslist→先輩方によるとトラブル(現地に行ったら家がない等)が多いらしいので今年は誰も利用しませんでした。

知っているのはこれくらいです。少しでもお役に立てたのなら幸いです。

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